第19章 番外編 映画鑑賞はお静かに
「手………っ、はな!!し………っ、んんぅ!!」
身動き出来ない身体が嫌で、とーまにそうお願いすれば。
今までずっと下にいたとーるが目の前。
頬へと伸びて来た手が、顔を固定して。
唇が重なった。
「頑張ったねぇ、ライちゃん。でももーちょっと頑張って?斗真イきそうなんだって」
とーるが笑顔でそう、いうと。
後ろからとーまが太腿を抱え込んだまま。
激しく腰が打ち付けられて。
横向きのこの体勢、さっきから当たるところが善すぎて。
つらい、から。
うつ伏せになりたいのにとーるが今度はそれを許してくれない。
両手で頬を包み込むように触れて。
深く深く。
唇が重なった。
「ふ、ぅ━━………っ、んん━━━━〜〜っ、んんぅ!!」
「もうこれ、触っただけでイけるね」
「!!!」
「さっきから…っ、搾り取られるわ、まじ」
とーるが唇を舐めて。
秘部へと指先が触れる。
その僅かな刺激にすらとーまを締め付けて。
身体の震えが止まらない。
「震え、止まんない?」
「とー‥るッッ、も、そこ、や、め………ッッ」
「うん、気持ちいいね?」
左手が頬へと伸びて、親指が涙を拭う。
だけど。
右手の動きが、止まらない。
指先で広げて、摘んで、擦って。
爪先でカリカリと引っ掻いて。
指の腹でクリクリと円を描く。
「も………っ、や、だぁ」
「透。おまえ飛ばしすぎ。へばんぞ、こいつ」
後ろから。
とーまがあたしを引き寄せて、肩越しにキスをする。
それすらも、気持ちいい。
「え、それは困る」
ぱ、と。
とーるが手を離した瞬間。
後ろからグリ、って。
とーまが腰を、押しつけた。
途端に。
「………っ、く!!だめ!!だめッッ!!っあああああ!!」
一気に熱が開け上がって。
チカチカ星が舞う。
体も。
爪先もぎゅううぅ、って曲げて快感だけに、その感覚だけに身体を預けた。