第17章 エンディングのその後は
「ん?━━━━っ」
さらには。
なぜだか斗真の唇がくっついてる!?
顎に添えられた片手を引き剥がそうと両手に力を込めてみるけど全然だめで。
後ろから伸ばされた透の右手にあっさり両手首が捕まった。
ついでに。
うなじに感じるゾクゾクとしたこの感触。
透の、舌!!
「ん、ふぅ、んーっ」
意味がわかんない。
すぐ近くからは食欲をそそる、いい匂い。
なのになんであたし、お預けくらってんのっ?
「………っぷ、は…っ」
「はは、真っ赤。気持ちかった?」
「苦しかった!!いい加減手、離してよ透っ!舐めるのも駄目!!」
「ちぇー」
「〰️〰️〰️〰️っ」
こいつら……っ。
絶対楽しんでる。
からかって遊んでる!!
「どこ行くの?」
「お腹すいた!!」
今度こそ立ち上がって足をテーブルへと向けたところで。
「駄目」
また再度、さっきと同じくソファーにダイブ。
「いい加減に……っ」
「しないよ?」
「……ぇ」
「いい加減にするのは、お前だろ來」
「は?」
ちょ、っと、待った!!
この雰囲気。
この、空気。
「ずっと悩ましげーにため息ついちゃって。かわいすぎだよ?ライちゃん」
「テレビ!テレビ見てたの!」
ふたりの腕の中から逃れようと身体を捩るけど。
両腕使えないなんて絶対不利だ!
「観念しろよ、頭わりーなお前」
「お腹すいた!お、な、か、すいた━━━っ」