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愛玩彼女

第16章 契約、更新


もう、ほんと。
ワケわかんなくて。
ただただ、口から漏れるのはだらしなく喘ぐ甘い声。
問いに答える余裕なんて欠片もなくて。


涙も、口から流れる涎も。
だらしなく溢れさせながら喘ぐしかたぶん、あたしに出来ることはないんだと思う。


だけどそれでも。


「かわいい」
「同感だな」


ふたりはさらに、あたしを高みへと甘やかしてくれるのだ。



「キスしよう?ライ」
「……っ、る、きす、したぃ、する」
「ほんと、かわいいなぁ」



「………っ、っぁー、やっばいな、まじで」




右手を押さえつけていた右手は、両腕とも腰へと宛がわれて。
彼の、たぶん限界が近いことを知る。
その証拠に。
さっきまでのおっきなグラインドとは違って早く、激しく。
最奥へと突き上げる彼のいつもの動きへと変わった。




「ふ、……っんんぅ、ふんんぅ」




彼の、激しく求める口づけからも逃げることなんて出来なくて。
喘ぐことも許されないまま。
あたしも斗真もほとんど同時に絶頂を迎えた。





「ぐちゃぐちゃ、目、真っ赤だよ?そんなにいい?」
「ま、……っ、透、ねが……っ、少し休みたい……」
「だーめ」



「!!………っ、や!?あ、ぁあ」




呼吸を整える暇もなく。
ベッドに腰掛けた状態の透の膝へと座らせられれば。
さっきよりも深く、突き刺さる透の分身。



「…っ、は」



ビクンっ



一気に貫かれたその脅迫じみた存在感に。
一瞬、呼吸が止まる。



体の痙攣もさっきから止まらなくて。
透の胸へとしがみついたまま。
動けない。



「………ごめんライちゃん、けっこう俺も限界なんだ。掴まってて、動くよ?」


「ま……っ!!」



ズンっ



て。
下から思い切り勢いよく突き上げられれば、自分の重さも加わってさらに奥へと入り込むのだ。
その衝撃に。
息がまた止まる。
涙が溢れる。
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