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愛玩彼女

第14章 責任は、誰がとる?


「ライちゃん、声トーンおとして」


だ、って。


「ふぁ、ぁんっ、ぁ……っ」


無理。
声、出ちゃう。



まだ後ろ、じんじんするのに。
なんだろ。
すごく………っ



「……気持ち?ライちゃん」

「………っ」





自分でもわかる。
今、締まった。
一気に存在感が増した、から。




「ねぇ言って。言わないとまた酷いことするから」
「………いい」

「?」


「酷いこと、していい」


「ライちゃん?」


「してよ」



自分でもバカなこと言ってんの、わかる。
だけどわかっちゃったんだもん。


「とーる」



力の入らない両手を精一杯、伸ばして。
透を引き寄せようと、手をさらに伸ばした、瞬間。




「……っ、と、まっ!?」



抱きつこうとして浮かせた身体の隙間に入り込んだ斗真に、後ろから唇ごとおっきな掌で塞がれた。




「お前、うっかり何言う気になってんの」
「と、ま!?寝てた、んじゃ……っ」
「寝てねーし。お前ら人の寝込みに盛りすぎ」
「さ、さか…-っ」
「お前もだ透、たぬきなのわかってるくせに何まじで盛ってだよボケ」
「えー、知らないし」
「ふざけんな」


「とりあえずお兄様、これ、一回出していい?」

「ああ?」


「ひぁっ!?や、嘘……っ」



斗真に後ろから抱き締められたままに、ずるり、と身体を少しだけずらされれば。
頭は斗真の膝の上。
そのまま、躊躇なく透は腰を打ち付けた。



「や……っ、やだ、とーるまっ…っ、んんぅ!?」



否定の言葉を投げることも許されることなく、あたしの唇は『お兄様』によって簡単に塞がれ。
激しすぎる動きに身動きも出来ずに。
すぐさまあっさりと透を締め付けた。
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