第13章 アイスキャンディ
全身に力が入ったあとはもう、脱力するだけで。
そのまま斗真の胸の中へと沈んでいったんだ。
だけど。
あたしが1回イったくらいじゃこの双子の性欲が満たされるはずもなく。
「だ、っめ……っ!!とーるもっとゆっくり……っ、とー、まっ、だめっ、入る……っ、入っ……っちゃう…っ」
力が抜けてさえもふたりは、あたしを犯し続けるんだ。
「や……っ、ぁ、……っまた……っ」
だめ。
気持ち、くて……。
口を開けば甘い声しか出てこない。
「……っライ、ちゃん…-っ、射精すよっ」
「____....っ、ぁあっ」
子宮の奥までどくどくと脈打ちながら出されるこの瞬間が、好き。
ダイレクトに注ぎ込まれる感覚が、大好き。
「____っ!?」
透と間髪いれずに入れ替わるのは、斗真で。
透が出ていった瞬間にすぐさま入ってくると、対面座位の形で今度は斗真があたしを快楽の波へと突き落とす。
「ライちゃん、お掃除してくれるよね」
こんなことしてる場合じゃない、とか。
知りたいことあるし、とか。
なんかもうどうでもよくなるくらいに。
ふたりの虜。
はぐらかされてるのも理解してる。
絶対突き止めなきゃいけないのも理解してる。
だけどもう、ほんとどーでもいい。
気持ち良くて。
ふたりがあたしを好きじゃなくても、それでもいい。
なんかもう。
今はなんにも考えたくない。