第8章 ゆびきりげんまん。
あれから一ヶ月と少しがたって…
あいつが生きていたら
付き合って1年と3ヶ月になる記念日。
未だにあいつが生きてるんじゃないかって…
そんな事ばかり考えてしまう。
時間よ戻れと願えども
時間は残酷にもどんどん進んで行くばかりで…
一人取り残された世界では
光さえ見つけられなかった。
いっそ、
同じところへ行ってしまおうか?
気がつくと、
屋上のフェンスを登り、
フェンスの向こう側から
下を眺める。
ここから飛び降りれば…
同じところへ…?
"ブーブー"
ポケットに入っていた
携帯が振動する。
"新着メール1件"
その文字にメールを開く。
「…未来…メール?」
件名:未来メール。
本文:凛様よりメッセージを
お預かりしております。
URL:http://www.~
=END=
俺はそのURLにアクセスをしてみる。
ページが切り替わり、
メッセージが表示される。
懐かしいその文体に
思わず涙がこみ上げた。