• テキストサイズ

永刻に咲く華 【薄桜鬼】

第3章 第二夜 気になる男の子


その男の子は少し小柄で
2週間前にこの道場に内弟子として
入ってきた、私より一つ下の沖田総司君。




内弟子と言っても彼の場合
ほとんどが女中の仕事と変わらない。

彼も家の事情でこの道場に来たらしい。






「あなた、沖田くんだよね。」





「・・・・・そうですが
僕に何かようですか?」



「何か用というか・・・・・
さっきご飯をこぼされてたから
食べ物他に何かあるの?」





「・・・・・わかりません・・・・・
それよりも・・・・・
この道場にいるのでしたら
僕に関わらない方が身のためですよ。」


「どうして???」






「・・・・・・・・・・」




「それは、私も同じだよ!
私もここの人達にはあまり良く思われていないみたいだし。」







「・・・・・貴方と同じにされても迷惑です。
僕はそろそろ失礼します。」

「あっ!!またね!!」



沖田君が出ていった方を見つめていた…


昔からお節介の私は
沖田くんが嫌がっていたのは分かったが
どうしても弟と重なって見えてしまうのであった。

/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp