第4章 色の異なる目を持つ侍
(ガラッ)
「近藤!入るぜ!!」
「君が来る時はいつも騒がしいなぁ。」
「しょうがねぇだろ?用があったんだからよ。」
「どうしたんだい?」
「こいつを見て何か気づかないか?」
そう言って桜小路さんは
私に被せていた羽織を少し剥いだ。
「凛くん!!…すまない…俺の統括が上手くいってないせいで、君をこんな目に…」
「…私は…どうでもいいです…女としての私は今日…ここで…死にました…。」
「え?!凛くんそれはどういうことだい?」
「1つ…心残りなのは…総司くんを最後まで…守れないことです……。私がいなくなったら…また…彼への虐めが始まり武士としての…稽古が受けれなくなります…。どうか…どうか…総司くんを……私の代わりに…カハッゴホッ…」
「大丈夫か?最後まで言えるか?」
「…ッはい…代わりに守って下さい…そして、今日から…男として…桜小路さんの弟子に…なります…」
「と、言うことだ!今日からこいつは俺の弟子にする。こいつの女としての願いは頼むぞ!じゃあな!!」
「分かった。凛くん。君の願い僕が代わりに必ず総司を守ろう。立派な武士にする。君も強い無事になってくれ。ここで守ってやれなくてすまなかった。聖夜、凛くんを頼む。」
「おぉよ!!」
「近藤さんありがとうございました…。」
桜小路さんは再び私を見えない様に
羽織を被せた。
今日で私は死ぬ…
もう、凛としては二度と総司くんには会えない。
強くならなくては…
「総司くん。さよなら。」