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変な奴との生活

第1章 黒斗の仕事 鈴との出会い


俺は死神っーのをやってるんだが、これがまた面倒くさい仕事でな…
殺す相手を一定期間幸せにしなきゃならねぇんだよ
上司はうるせーし、ノルマがどーだのこーだの…
俺にこの仕事向いてねえんじゃねぇの?って思うくらいだ

で、今日また新しい仕事が入ったわけで
何でも鈴?とか言う女を幸せにしてから魂を狩ってこいだと
俺、休みあんまり貰えてない気がするんだけど

まぁ、ぐちぐち言っていても仕事が変わるわけじゃねーし…
とっとと、俺の顔と慣れた会話で幸せにして魂を狩ってくるか
この仕事において、本当にこの顔は役に立つな…
後は会話は慣れだからな
俺はイケメンの部類らしく同僚にも羨ましがられる。
っと、それは置いといて今回のターゲット発見。
どうやって近付くか…って、え
なんか怪しい事してるんだけど

「ふむ、後はヤモリの黒焼きを鍋に入れて…
これでどうだ!?」
残念ながらそれは成功しないと思うぞ…
「うわっ…!?…けふっこほ……、また失敗か…」
滅茶苦茶部屋散らかってるし…
まー、よくもこんなに魔術関連の本やグッズを集めたもんだ
そこまでして何をしたいんだ、こいつ…

あ、魔術関連の事で近付けば良いんじゃねーの?
相手の好きな事からって言うしな
これなら楽に…
と思ったが、この年齢の女の相手はした事ねーな…
簡単に入り込めるお花畑なヤツだと良いが


アイツが外に出てきた
魔術の材料を探しに行くらしい
ここは先回りしておくか
適当に魔術の本を持って…っと
欲しい物が出てくるの、本当に便利だよな
仕事以外でも使えりゃ良いのにな

お、きたきた
「む、お前は誰だ?ここは私しか知らない秘密の場所だぞ?」
死神です、何て言える訳はないので
「俺は黒斗っつーんだ、叔父が残した本が気になってな
そこに書いてある場所を探しに来たってわけ」
まぁ、こんなところか
「ふむ、黒斗か
ここには魔術の材料しかないぞ、どうやらキミは魔術に興味は無いみたいだが……って、あーーー!!」
いきなりの大声、流石の俺もこれにはビビる
「ど、どうしたんだよ」
「この本は、超レアな魔術書じゃないか!!
ゔー…、素晴らしい品を持っているがキミには宝の持ち腐れだな」
魔術を失敗したヤツに言われたかねーよ…
「実は家を追い出されちまってよ…
この本の代わりに宿を貸してくれねーか?」
どうだ…?
「よろこんで!」
お花畑だった
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