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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第13章 海水浴へGO!


沖「…………………」



安「…………………」



『……(空気悪ッ!!…俺も泳ぎに行けばよかったぜ…)…あー…なんだ、昴って確か阿笠さんの隣の家に世話んなってるんだっけか?』



人を間に挟んだまま何やら火花を散らしている二人に溜息しか出ず、どうにかならないものかと思案しながら取り合えずこの空気を少しでも変えようと適当に話題を振ることに。



沖「ええ、前に住んでいたアパートが火事にあってしまいまして。住む所をどうしようかと悩んでいた時にコナン君からもしよければ、と提案をいただいたのでお言葉に甘えることにしたんですよ」




『そいつは災難だったな。…まあでも、結果的にあんなでかい家に住めることになったのはラッキーなんじゃね?何回見てもすげえ家だし』



安「あの有名な工藤優作、元女優の工藤有希子…そして高校生探偵、工藤新一の自宅…ですよね」


工藤夫妻のことは有名なので知ってはいたのだが、工藤新一…どんな奴なのか少し興味がわいてくる。両親同様に有名なら軽く調べれば分かるかと考えている俺をよそに続く会話。


沖「よくご存じで。ああ、貴方は何度か来てましたから知らないわけがないですよね」



安「…っ…(いちいち感に触る奴だッ)…工藤家の事は調べなくてもだいたいの方は知ってるでしょ」



沖「まぁお二人だけでなく、息子さんも何かと目立った方なので知らない方は少ないかと思いますが……どうやら例外も居るみたいです」



ああ言えばこう言うとはまさにこのことだなと二人のやり取りを聞きながら遠くで楽しそうにはしゃぐ子供達に癒されたのも一瞬、向けられる視線に少したじろいでしまう。


『なんだよ…そんなにすげえ奴なのか?』



沖「実際に会ったことはありませんが、数々の事件を解決しているとか」



安「かなりの推理力をもっているようですね。相当な切れ者なんじゃないか、って僕もお会いしたことがないので想像でしかありませんが」



『それだけ言っておいてお前等も会ったことねえんじゃねーか』



沖「ええ。ですがさすがに名前だけは…」



安「知ってますよ」



さっきまでいがみ合っていた二人が有名な高校生探偵の事を知らないというだけで息の合った返答をしてくるものだから…



お前等やっぱり仲良いだろと思ってしまうのも無理はない。
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