【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第10章 キャンプへ強制参加!
「おい、灰原。おめえ…いつの間に蒼井さんと仲良くなったんだ?」
全員が漸く揃うと夕飯であるカレーの準備をし始めるポアロの店員と、それを手伝う子供達。その様子を眺めていると小声で話しかけてくる江戸川くんをチラリと見てからどこかしょんぼりしてる彼へと視線を向ける。
料理が全く出来ないとのことで大人しくするよう先ほどポアロの人に言われて仕方なく飯盒炊飯の薪担当を大人しくしている姿が可笑しくて笑ってしまった。
「別に仲良くなったわけじゃないわ。…ただ…」
「ただ、何だよ」
「……何でもない」
「はぁ?何でもないって…「何でもないって言ってるでしょ」……」
江戸川くんの言葉に何でもないと突き通すと納得いかないといった表情をされるけれど正直私にもよく分からない。
ただ仲良くなったわけではないと言ったことは嘘ではないものの、私の頭を撫でてきた彼の手の温もりと優しさがまるでお姉ちゃんと重なったなんて口が裂けても言えない。
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皆で協力して完成したカレーを口に入れると普段食べるのはまた違った味にキャンプで食べるカレーはひと味違うなと感じ、これならまたキャンプに来てもいいかもしれないとこの時はそう思っていた…。
「マジかよ…!また俺のところにババが来たぞ!」
「元太くん…それ言ったらダメだよ…」
「子供達、そろそろ寝る時間じゃよ!」
リュックからトランプを取り出した光彦に準備いいなとおもいつつババ抜き・七並べ・大富豪と意外と盛り上がりをみせるも、そろそろ寝る時間だと阿笠さんの言葉にブーイングの嵐に苦笑いしつつ早く寝ないと明日遊べなくなるぞとの言葉に素早くテントの中へと入っていく子供達に笑いが込み上げる。
「…ちょっとすみません。電話がかかってきたので」
「おお、構わんよ!ワシらもそろそろ寝ないと朝がキツイしの…。先にテントに行っとるよ」
三人に遅れてテントへ入るコナンと哀ちゃんを視界に入れながら零の携帯に入る連絡に嫌な予感しかせず、そんな俺の心内など知る由もない阿笠さんは先に寝るとテントに入っていった。
『………それで、風見は何て?』
「さすが悠だな。理解が早くて助かるよ」
電話を終えた零が戻るなり口を開けば嬉しそうな顔をされ…正直俺は理解したくなかったぞ。