第17章 卒業*日向*
日向「俺に言いたいことあるんじゃねーの?」
.......?!?!?!!?!!
ば、バレてる?!
「な、なんで?!」
日向「んなもん見てたらわかるわ」
嘘でしょ...。恥ずかしすぎる。
顔が熱くなっていくのと同時に、体が強ばっていく。
どうしたらいいのか、なにを言っていいのか...。
日向「ねーの?」
ゔ...このチャンスを逃したら、卒業までもう言えないかもしれない。
でもこんな急に...心の準備が.. !
けど、けど.. !!
「好きですぅ!!!」
あぁ、言っちゃった...。
もう先輩の顔見れない。
日向「ククッすげー告白!」
その笑い声を聞いて、少し顔をあげると、そこにはどこか嬉しそうに笑っている日向先輩。
日向「よく言ったな。さんきゅ」
そう言って、私にむかって
歩いてきた。
「え、あの?」
日向「ん?」
「えと...日向先輩...は?」
日向「言うわけ無いだろダァホ!」
えええ!言ってくれないのか...
そう思ってると、頭に手の感触。
それに驚いて横を見ると
日向「これからよろしくな」
ほんのり赤くなった頬で、そう言ってくれた。
好きとは言ってくれなかったけど、私の想いは届いたらしい。
end