第17章 卒業*日向*
あと1ヶ月で先輩方は卒業。
その中にはもちろん日向先輩も。
「嫌だなぁ...」
リコ「なにが嫌なの?」
今は生徒会の送別会をしている。
リコ先輩はバスケ部の監督兼、副会長。
先輩のおかげで、日向先輩に近付けた。
「声...でてました?」
リコ「ばっちりね☆」
はぁとためいきを着くと、リコ先輩が微笑んだ。
リコ「どうせ日向くんの事でしょ!」
ぎくり。
先輩には一番最初に相談したから、こうゆう時はやたらと鋭い。
「先輩にはもうバレバレですね」
リコ「告白しないの?」
「そんな勇気ないですよ...」
リコ「もう卒業しちゃうのよ?」
「ゔう...」
卒業したら会えなくなる。近付けなる。
わかっているけど、その一歩が踏み出せなくて...
ずるずるしてたらあっという間に残り1ヶ月になってしまった。
早く言わないと、離れてしまう。
近づいた距離が離れてしまう前に、なんとかしなくちゃ。