第14章 cooking*黒子*
「黒子くんはどうして料理教えてあげようと思ったの?」
私的には嬉しいことだったから、別に気にはしてないんだけど。
黒子「....やっぱり言わなきゃダメですかね...」
「え?」
黒子「僕はさんが好きです。だから火神くんと一緒にいてほしくなかった」
予想外の展開。
黒子くんが私を....好き?
「え、え?ほんとに?」
黒子「僕は冗談は言えません。」
これ、夢なんじゃないかな。
都合の良い夢を見てるんじゃ?それだったら虚しくなるから覚まさなきゃ...。
ほっぺを思いっきりつねる。
「いひゃい....」
黒子「夢じゃないですよ」
「そう、みたい...」
ほんとにほんとなんだ。
黒子くんが私を好きでいてくれた。
全然知らなかった...。
黒子「さんはどう思ってますか?僕のこと」
「え...とそれは...もう」
好きだよ。大好き。
けどそのふた文字がなかなか言えなくて、口だけがパクパク動いてる。
そんな私は見て、黒子くんは笑った。
黒子「なんとなくわかりました。では、これからよろしくお願いしますさん」
「う...はい」
その後食べたカレーは辛いはずなのに甘い味がした。
end