第2章 わがまま*日向*
順平と付き合い初めてからもうすぐ半年。
同じクラスで仲良くなって、バスケ部で主将を頑張っている彼に惹かれ、付き合いはじめた。
毎日部活があるため、今までデートできたのも2、3回程度。
恋人らしいことも全然できてない。
手だって繋ぎたいし、二人で帰ったりしたい。
でも頑張っている順平を私のわがままで困らせたくないから。
ずっと言えないままでいる。
そんな私は今日、順平のお弁当を作って高校まで来ている。
休日も1日練習だから、少しでも力になれたらって気合いを入れて作った。
体育館に行くと、ちょうど午前の練習が終わったようだ。
「順平!」
日向「おー!弁当持ってきてくれたんか。さんきゅー!」
「いいえ!練習お疲れ様!午後も頑張ってね!」
お弁当を手渡し、帰ろうとすると順平に腕を捕まれ、引き止められた。
「?どしたの?」
日向「いい忘れてた事あってな。来週の土曜日休みなんだよ!久々にどっか行かないか?」
順平からのデートの誘いにテンションが
一気に上がる。