第11章 ヤキモチ*高尾*
俺には好きな子がいる。
いつもバスケ部に来てて、よく笑うあの子。
いつの間にか俺はその笑顔を追ってた。
今日は来てんのかな?
って毎日考えるようになって自分の気持ちに気づいて、その思いが止まらなくなって、声をかけるようになった。
高尾「ちゃん♪」
「高尾くん!お疲れ様!」
高尾「おう!今日も見に来たんだな」
「うん!やっぱり真太郎くんのシュート綺麗で見とれちゃうよ〜」
そうちゃんが体育館に来てる理由は真ちゃんのシュートを見るため。
ちょっとは俺も見て欲しいな、なんて。
高尾「ほんとは真ちゃんのこと好きだったりして?」
軽く言ってみたけど、これが一番気になってる。
「そ、そそそそんな訳ないよ!違うちがう!!」
え、なに反応...。
もしかして本当に?
あーなんで俺聞いちまったんだ。
まだ告白もしてないのに失恋決定とかなんのギャグだよ。
笑えねーわ。