第9章 そのまま*火神*
私の頭はその言葉で大混乱。
嫌なわけない。でもなんでそんな事?
「嫌じゃないよ?どうしてそんな事急に?」
火神「いや...今日の朝、コガ先輩にからかわれてから、俺のこと避けてっし...一緒にいると嫌なのかなって」
「嫌じゃないよ。ごめん。私が臆病なだけなの。自分に自身なくて...」
そう、自分があんまり好きじゃない。
「...大我こそ、私といるの嫌じゃない?」
火神「...嫌なわけねーじゃねーか。好きで一緒にいるんだ。」
「そっか... 」
なんでこんなに好きでいてくれるんだろ。
火神「お前がなんでそんなに自信なくしてんのかしんねーけど」
頭に優しい感触。
火神「お前はそのままでいいんだ。」
その言葉がなにより嬉しくて。思わず涙が出た。
「ありがとう大我。ごめんね、こんな私で」
火神「謝んなくていーって。俺は、ありのままのお前が好きだ。」
大好きな人が好きって言ってくれる自分。
今度は自分を好きになってみようかな。
end