第9章 そのまま*火神*
私はこの身長が嫌い。
女の子の友だちと一緒にいると頭一つ分飛び出てて。
目立ちたくないのに目立ってしまう。
けどみんなはスタイル良い、とか可愛いって言ってくれる。
だからなのかわからないけど、私はバスケ部の大我に告白された。
いきなりで驚いて、焦ってOKしちゃったけど、今では自慢の彼氏。
「大我」
火神「おー!おはよ。昨日は寝れたか?」
昨日は心霊番組を見たせいで眠れなくて大我に電話をしていた。
そうゆう番組を見た日は必ず深夜に目が覚めてしまう。
だから良く眠れるように、大我の声で落ち着きたくて電話した。
「うん!おかげさまで!夜遅くまでごめんね?」
大我「いーってそんぐらい!いつでも電話しろよ!」
大きな手で頭をポンポンとしてくれる。
これ、落ち着くんだよなぁ...。
小金井「あ!火神がイチャイチャしてる!!」
大我の手を堪能していると後ろから突然声が掛かった。
大我「うっせーな!...ですよ!」
見られてた....!
急に恥ずかしくなって顔が熱くなる。
火神「お前顔真っ赤だぞ?!大丈夫か?」
「だ、だい大丈夫...ちょっと恥ずかしくなって...」
こんなのいちいち反応してたら、余計目立っちゃいそうだ。
ここは耐える!耐えろ!