第26章 こんな時くらい*伊月*(カノンさんリク)
「私....伊月の事が好きです!」
一瞬の沈黙。伊月、どんな顔してるんだろう。
「ダジャレしか共通点ないのが嫌で...その....えっと....」
やば、気持ち高ぶって泣きそう。
伊月「うん?」
聞いてるよ、って言うみたいに聞こえた。
それがどこか安心できて。
「ダジャレがなくても一緒に居てくれますか?」
最後のほう、声が小さくなってしまった。
聞こえたかな?
伊月「こちらこそ。一緒にいてください」
「....うそ」
伊月「ダジャレは言うけど嘘は言わないよ。っていうか急にいつもの勢いがなくなるから何事かと思った。」
「...勢いで言えるほど強くないし!」
伊月「ごめんごめん。の意外な一面が見れてよかった」
「馬鹿にしてるでしょ」
伊月「してないよ。可愛いとは思ってるけど」
「ーーっ?!」
伊月「赤くなった。」
笑いながら私のほっぺをつついてくる。
悔しいけど嬉しい。
伊月はいつも私の期待を裏切ってくれるな。
お手挙げです。
end