第25章 私だって*黄瀬*(カノンさんリク)
私の彼氏はモデル。
誰が見てもイケメンだし、黄瀬 涼太がいるってなれば街中デートもろくにできない。
だから今日は私の家でデート。
「することなーい」
黄瀬「そっすねー...」
「涼太がモデルなんてするから...」
黄瀬「何回目ッスかそれいうの(笑)それにっちだってモデルに誘われるじゃないっすか!」
「ゔ....」
そうなのです。涼太の仕事を見に行くと、必ずと言っていいほどモデルに誘われる。
1回だけ付き合ってモデルをやった時は、涼太ファンからの反響が怖かった。
記事には「容姿端麗」の文字。
そんな風に書かれたら敵が増えてしまう...かに思えたが、「美人だし絵になってる」とファンの方々は渋々納得(?)されたようだ。
黄瀬「っちも可愛いんだから、男には気をつけてよー?」
そう言いながら後ろから抱きついてくる涼太。
可愛いやつめ。
「大丈夫だよ。声かけられたこと一度もないし」
黄瀬「可愛いすぎるからっすよ...」
「え?」
黄瀬「なんでもないっす!」ぎゅーっ
涼太のするハグ、好きなんだよな。