第24章 可愛い*黒子*
靴置き場までの距離が異様に長く感じる。
廊下に響く靴音までもが怖い。
黒子「怖いんですか?」
「....」(コクン
黒子「掴まっててください。僕がいますから」
うつむいていた顔を上げると、黒子の手がそこにあった。
「...つなげって?」
黒子「嫌ならいいですよ」
その言葉に反応して、手がすぐに黒子の手を掴んでいた。
「..嫌じゃない。」
黒子「....ふぅ」
「な、なにさ...」
黒子「いえ、ただ1ついいですか?」
「なに」
黒子「可愛いさんは、僕だけの前でだけみせてくださいね」
end