第21章 2人で1つ*高尾*
【保健室】
先生「ゆっくり休んでいきなさい」
「グスッ ...はい...」
保健室に入るやいなや私は大泣きしてしまった。
自分の不甲斐なさに腹が立つ。
先生から氷をもらい黙って目に当てていた。
すると誰かがドアをノックした。
高尾「入りまーす」
先生「いいわよー」
ガラッ
「....。」
高尾「んな泣かなくても大丈夫だって!もう皆許してるよ」
「うそ」
高尾「嘘じゃねーよ!俺がなんとかしてやったからさ!戻ろうぜ?」
そう言って私の腕を引っ張って、教室の前まで連れてこられた。
中を見ると、真剣に取り組んでいるみんなの姿があった、
「なんで?」
高尾「周りがちゃんに頼りすぎだって言っただけだぜ」
「そうなんだ...高尾は周りをよく見てるね。私とは大違いだ」
なんかまた悲しくなってきた。
高尾「でもそうゆう所悪くないと思うけど?周りの奴がサポートすれば、なんの問題もねぇよ」
「.. 誰も私のサポートなんてするの?」
高尾「もちろん俺!つか俺以外にやらせねぇよ」
その言葉の意味を理解したのは、この後抱きしめられてから。
劇も完成し、私達は優勝をすることができた。
おしまい。