第20章 ご褒美*赤司*
一週間後。
テストは全て返却された。
私はというと....
「......。」
緑間「.....よかったな」
「...(うなづく)」
赤点が....
なかった!!!!!
「征ちゃぁあああん!!」
ダッシュで知らせに行く。
隣の隣のクラスだけど。
ガラッ
「征ちゃん!」
赤司「」
「赤点なかったよ!!」
気のせいかな、征ちゃんのクラスがざわついたような...。
赤司「...場所、変えようか」
ミスった。
征ちゃんが馬鹿な彼女と付き合ってるとおもわれる!
しばらく歩いて、中庭にあるベンチの前に来た。
「ごめんね征ちゃん」
赤司「どうしたんだい?急に」
「私馬鹿だからさ、クラスの人に馬鹿にされるかも...」
赤司「気にしないよ。それより赤点なかったんだって?よく頑張ったね」
落ち込む私をよそに頭をなでる征ちゃん。
あ、そうだ。あれしなきゃ。
「征ちゃん、勉強に付き合ってくれてありがとう!」
頭にあった手をとって少し自分に引き寄せた。
意を決して...!
ちゅ....
ほっぺにね。さすがにちょっと口は...
赤司「...っ」
おお?!?!征ちゃんが赤くなってる!!(微妙に)
「征ちゃん?」
赤司「こんなことをされるとは思ってなかったよ...」
「い、嫌じゃなかった?」
赤司「まさか。でもどうせなら」
「....ん?!?!」
赤司「口がよかったかな」
こんな嬉しいことをしてくれるなら、テストもっと頑張ろう。
end