• テキストサイズ

ずっと、あなたと *黒子のバスケ短編集*

第20章 ご褒美*赤司*



「春と言えばお花見だよね!!征ちゃんと行きたいなぁ...」


赤司「そうだね」


「春休みは少ないけどいっぱい遊びに行きたいね!」


赤司「部活があるからそれは難しいけど、のために頑張るよ」


「征ちゃん...!!」


赤司「...抱きつくのはいいけど、さっきから勉強が進んでいないね。このテストで赤点とると、遊べなくなるぞ」


「あぅ...」


ただいま私の家でテスト勉強中。


前回のテストで気を抜きすぎて、赤点まみれになってしまった私は今回やらないとほんとにヤバイ。


「せっかく征ちゃんといるのにな...」



赤司「今日は目的が違うだろ?テストが終わらない限り、俺は甘やかさないよ」


「ケチ!」


そう言うと少し微笑んだ征ちゃん。


これだけでも私の心は満たされる。

単純なのは自分でもわかってます。


しぶしぶ勉強を開始した...けど。なにこれ意味不明...。



「征ちゃん古文が...訳わかんない」


赤司「どれ?」


征ちゃんは向かい合っていた身体を机にかるく乗り出して、置いてあった教科書に目を落とした。


ふ、伏せ目も素敵...。


赤司「ん?」


やば。目が合った。


素敵だなんて思ってないですよー..。



赤司「ふぅ...」


「ごめんなさい...ほんとにわからなかったんです...」


赤司「クスッ、わかってるさ。じゃあ...」


ゆっくりと上を見ると間近に征ちゃんの顔。


恥ずかしくて目をつむると、おでこに柔らかい感触。


赤司「これで、頑張れるかい?」


「ふぁい.. 」


そんなことをされたら、頑張るどころか集中できないよ。





/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp