第4章 幼馴染のお隣さんな恋
「ほんで?ベッドの上で飛びましたー」
「こぼし、ました?」
「派手にな、こぼしたわけや苺牛乳を。かーらーのー?」
「怒られると、思って。嫌われたくなくて⋯で、いそいで、ぬいで⋯」
はぁぁー⋯と目の前で信ちゃんが大きなため息をつく。
やばい、涙が溢れそう。ごめんね、ごめんね、嫌いにならないで。
お隣の信ちゃんは、怒るとやたら溜息をつく。
「脱いでね、洗おうと思たわけやね。」
「ん、急いで洗面所行こうとしてね、そんでね、」
「薄い白のキャミソール1枚で人んちパタパタとね⋯」
「信ちゃん?」
「無神経ちゅうか純粋ちゅうか全く考えが足らんというか⋯」
お隣の信ちゃんは、ちょっと毒舌。
怒ってる!!ものすごく怒ってる!!そりゃ私が悪いけど、顔が見たくて会いたくて来たのに、信ちゃんの呆れた顔しか見れない。
「ごめんなさい⋯信ちゃんがすきなんだもん」
小さな告白、聞こえたかな。
そろりと視線を上げると、大きなため息ふーってついた信ちゃん。
射るような瞳から目が離せなくなって、噛みつかれそうなキス
「しんちゃ⋯⋯っん⋯⋯」
恥ずかしいのと、嬉しいのとで頭が真っ白で、夢中で信ちゃんの服をつかむ。
「んぁ、しん⋯ちゃ⋯」
「っは⋯もーちょい⋯だまっとけ⋯」
ぞくり。
いつもより低い男の人の声。しんちゃんじゃ、ないみたい
お隣の信ちゃんは、やらしい大人の キスをする。
くちびるペロリと舐められてキスが終わると、頭を優しくなでてくれた。
赤い彼の口から欲しかった言葉がもらえるまで、あと数秒。
end?