第14章 キャプテン ロー
キャプテンにお金を払って貰えなかったシャチたち。
お店の前で「そんな〜」って悲しがってる。
「…キャプテン、いいの?」
ロー「ほっとけ、上陸する前に金は渡した、あいつらの使い方が悪かった。自業自得だ」
船に戻るとベポは操縦室に行ってしまった。
やることがないなーと思って退屈になっているとキャプテンに声をかけられた
ロー「俺の部屋に来い」
そう言うと先にすたすたと歩き始める
私もキャプテンの後ろを歩く
部屋につくと、傷を見せろといつもの診察が始まる
私の体には天竜人から付けられた傷がたくさん。
治りかけから、まだ治ってない傷まで
それに背中には大きな火傷のあと。
ロー「…傷は問題ねぇな」
そう言って私の背中を撫でる
「っ、も、もういい??」
背中を見られるのは嫌いだ
人間以下、そう言われてなんでもやってきた。
自分があんな人達の言いなりにしかなれなかったことが、悔しい。
それを思い知らされる。
ロー「背中、タトゥーでも入れるか?」
「え…」
ロー「別に俺らはお前を奴隷として歓迎したわけじゃない、仲間として歓迎した。お前がこの背中を嫌だと思ってるなら俺はその願い叶えたい」
「……私は、戦闘もできない。家事だってまだ誰かに教えてもらわなきゃできない。なのに、仲間でいいの?」
ロー「戦闘はさせねぇ、家事なんてそのうち覚える」
「…私ね、この背中嫌だ。だけど、そのままでいいや。
キャプテンが私を仲間って言ってくれただけで充分…ありがと」
ロー「…なら、いいが。」
「けど、お願い…が、あります。
私、奴隷やってた時に、天竜人に、、抱かれたの…私、キャプテンが好きだよ。好きな人に、最後は抱かれたい。天竜人のままは嫌。」
ロー「…後悔しねぇか」
「しないよ、絶対。」
キャプテンはそう言うと私をベットに寝転ばせ、自分の上着を脱ぐ
そこにはタトゥーが沢山あった。