第11章 後輩 二口堅治
夏の練習も残り少ない、
今日は久々のオフ!!!
堅治先輩の家に行きますね
二口『まだ?』
今から行きますねー!って言ってから1時間
先輩の家とは駅1つ分違うだけで駅には5~6分あれば着くはず
「…駅の南口ですよね?」
二口『そうそう、お前らしき人なんて一向にこないんだけど』
「…ここ、どこですかね?」
二口『はぁ?…迷子?迷子なわけ?』
『…少し迷ってるだけです!』
二口『それを迷子って言うんだよ…だから迎えに行くつったのに』
「す、すいません」
二口『いいか?絶対そこ動くなよ、絶対だからな!』
そう言って切れた通話
何十分後かに息を切らした汗だくの先輩が目の前に現れた
二口「あー、最悪、ほんとなんで俺汗かいてんの?今日オフなのに」
「ご、ごめんなさい」
二口「…はぁ、コンビニ寄ってい?」
「どうぞ!」
先輩がコンビニに行っている間外で少し待つ
先輩が戻ってくると袋の中に手を突っ込んでガサゴソ漁る
二口「ほれ」
そう言って出したのは飲み物
「え!」
最近私がハマっている物で少し驚く
二口「毎日飲んでりゃ分かるわ、」
それを受け取って礼を言う
二口「早く帰ろー」
スタスタ先に歩く先輩の後ろを追いかける
先輩の家にはすぐ着いてクーラーのきいた部屋に入るなり気持ちよさを感じる