第9章 部活と欲 宮侑
夏休みも最後になりかけているこの頃。
稲荷崎高校、男子バレー部では強化合宿が行われようとしていた。
侑「…え?強化合宿…?俺聞いてへんよ?」
治「あー、たしかツムがおらんときやったわ」
侑「ならなんで家で教えてくれん??サムは昔っから肝心なこと言わん!!」
「まぁまぁ、治も疲れてて言うの忘れたとかやんな?」
治「そーや、それそれ」
侑「絶対今適当に言うたやん。」
「それにしても侑は宿題終わってるの?夏休み最終日までだよ、合宿」
侑「はっ!?!終わらん終わらんよ!そんなん!えぇ、…答え…」
「見せへんよ」
侑「……」
こうして合宿三日前、宮侑は徹夜しながら宿題をやる日が続いた
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合宿当時
朝はやくから学校に集まり目的地へと向かう。
「ん…眠。」
北「も…まだ着かんで寝とってええよ」
「でも、まだこれやらないと…」
目を擦りながらノートとにらめっこ
合宿前のメンバーそれぞれのスコアをまとめたものや、サーブ、レシーブの成功数、失敗数を書けていない
北「はよう頑張っとんな…けど合宿長いんやで?無理したらかん、ほら、寝」
「はーい。」
北さんに言われてノートを閉じて目を閉じる
寝るのにそう時間はかからなかった。
目を覚ましたのは朝方…合宿所に着いて起こされた。