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どうやら大好きなようで【短編集】

第25章 3度のメシより 宮治


おまけ(ちょっと長め)




朝目を覚ますと治はもう起きていた


私より早く起きるのは珍しくて慣れない場所だとはやいのか?
なんて考えている



ベッドの上で座っている私


なにやらガサゴソと荷物を漁って私の隣にあぐらをかいて座る治



治「なぁ、覚えとるか?俺らの最後の喧嘩の話」


「昨日してたね。」


治「俺はこの先も自分のやりたい道に進む。あのバカはバレーやっとるやつが成功者みたいなことぬかしよるけど、俺は俺のやりたいことやってあいつより幸せになってあいつがくたばる時言ったんねん。『俺の方が幸せやったわ』って」



「うん」



治「ほんで、俺がくたばるまで、お前がくたばるまで…ずぅぅううっと、一緒におってや…あいつには自殺しな一緒になんて死ぬこと出来んやろなんて言うたけど、俺はお前を置いてきたくもないし、先に死なせたくもない、」


「っ、、うん」



治「俺の最後のわがまま…付き合ってくれるか?」


そう言うとスっと差し出した指輪


ボロボロと零れる涙を優しく拭いながら治は私の顔を覗き込む



治「俺の奥さんはいつ見ても綺麗やな」


「いつ見ても…治はかっこええよ。私の、自慢の旦那さんや」



物心着いた時からずっと一緒に育ってきて
好きになんて知らん間になってて



あっという間に大人になって
あっという間におじいちゃんおばあちゃんになるんだね。


縁側で2人、おにぎりでも食べながら幸せな日を過ごせるといいね
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