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どうやら大好きなようで【短編集】

第25章 3度のメシより 宮治





私の幼馴染兼彼氏は無類のメシ好きだ


特におにぎりにはこだわりをすごく持っている。


治「あかんあかん!そんな握りつぶしたら粒立たんやん!」


治「なんで真ん中だけに具入れるん!最初と最後味せえへんやん」


とまぁ、こんな感じだ


高校卒業後もバレーをやめて料理の道に進むと1年の頃から言っていた


1年で調理師の免許を持ち、まぁまぁと厳しい道を歩んできたのではないかと思う


治「はい、もしもしおにぎり宮です…ってなんやツムかいな。店の電話に掛けてくんなや紛らわしい…は?なんで俺がそんなとこ行かなかんねん……あー、まぁ考えとるけど…はぁ、わーった、行けばええんやろ行けば」



不機嫌に切った電話
ムスッとした顔をしてズカズカと私の座ってる椅子の前まで来ると


治「ちょお立って」


そう言われるとスっと立つ


治「あーーー、ツムに店出しに来い言われた、面倒いやん、手続きとかーー嫌やーーー」


ぎゅっと抱きしめられグチグチと文句を言う


「私がやればいいんやろ?そんな遠回しに言わんでもやってって言えばええだけやん」


治「…怒らんのか?高校ん時俺の宿題手伝っただけでも怒ったやんけあん時の今でも忘れられへんわ」



「あん時はあん時、今は好きな人やし…まぁ、ここの従業員でもあるかんなー、一応サム上司やしな」


治「なんか変やな。」


「あんたは美味しいおにぎり作って笑って食べてりゃええんよ」


そう言って頭を撫でると肩におでこを付けてグリグリと攻撃してきた


治「あんまそないなこと言うなや。」


そう言うと仕事仕事っとコロッと態度を変えて仕事をし始めるサム


高校から少し身長も伸びて銀だった髪の毛は今では茶っぽい黒。


大人になったなぁと思っとるが自分も年取っとるわ。って考えると怖くなったから考えるのをやめた
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