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どうやら大好きなようで【短編集】

第21章 手加減知らず 影山飛雄





私の彼氏はバレー馬鹿だ。


中学の頃、中体連を見に行ったのがきっかけだった。
1番コートの中でボールに触れ、相手の位置、仲間の位置、セットアップをかんがえる。



それがとてもかっこよかった。
チームの頭脳。



そんな彼に告白したのが去年の夏…試合から帰ってきた時だった


相手は無名の中学で余裕で勝ったにも関わらず飛雄はなぜか機嫌が悪かったのを今でも覚えてる。


機嫌が悪いのを少し気にしたけど言おうと決意したのが薄れないようにもう勇気を持って行った。




「す、好き…です。付き合ってください」



ガバッと頭を下げた。



影山「俺は、バレー優先だ。
高校入っても続ける…きっと今より練習終わるの遅くて一緒になんて帰れない、送ってってもやれない。休日に遊べる日なんてない」



「大丈夫!バレーやってる影山くんに惚れたんだ…思う存分…バレーを続けて欲しい、私はバレーやってる君を見ていたい」



影山「…それでもいいのか…?」


「いい!…ってことは……?」



影山「…お、おなシャス…」



「うん!」



これが私たちの始まり。
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