第10章 フラグ回収フラグ折り(跡部/仁王/観月)
滝「ブカブカ彼ジャージに生足、やるねー」
めいこ「ちょっとぉ!ちゃんと短パン履いてますよ?!」
ガバっとめくって見せるめいこ。
宍戸「だー!やめろ!」
めいこ「だって履いてるもん!」
宍戸「わかった!」
芥川「わー和栗かわいいー。でもそれ誰のー?」
めいこ「へ?」
そういえば、皆上着を着ている。入り口付近には、馬頭の...。
めいこ「馬っ?!」
鳳「グスッグスッ」
めいこ「おおおお鳳君?!」
宍戸「まぁなんだ、顔見られたくないんだと」
めいこ「さ、さいですか。でもさっきソレ、めっちゃジュースかかったよ?」
鳳「ゔっ、ずびばぜん、あだっでがえじまず」
めいこ「ごめん、なんつってんのかわかんないよー」
背の高い馬の頭を、背伸びしてよしよしと撫でるめいこ。
その横をうつむき加減の日吉が通った。
めいこ「あ、日吉君」
振り返った日吉は、少し睨むようにめいこを見た。
めいこ「目ぇすごい赤いよ?どしたの?」
日吉はハッとして、目をめちゃくちゃこすり出した。
日吉「さっきゴミが入っただけだ、ほっとけ」
めいこ「はぁ、さいですか」
おのおの控室に入っていくと、跡部が真ん中の椅子にドカっと座った。
跡部「似合ってるじゃねーの。お前もソレ、洗って返せよ」
めいこ「は?」
頬杖をつきながら足を組み、悪そうな笑顔を向けてくる。
跡部「それは俺様の予備のジャージだ」
めいこ「ギャー!まじか!」
跡部「ギャーとは何だ、タオルだけ持っていったお前が困ると思ったから着替えの代わりに出しといたんだろうが、あーん?」
めいこ「ぐぅ。それはありがとうございますぅー」
忍足はコソッと跡部に耳打ちした。
忍足「跡部、グッジョブやけど心臓に悪いわ、今精神統一してん」
跡部「フンッ」
めいこ「ぶちょーMサイズじゃないのかぁ」
跡部「あん?俺様は細身でもお前と違って身長があんだよ」
めいこ「はーん!そうですかぁー!どーせちいさいですよーだ!」
芥川「いいじゃん跡部、ちいさいのかわEーじゃん」
めいこ「先輩までぇえええ!」
跡部「別に小せぇのが悪いとは言ってねーだろーが」