• テキストサイズ

【テニプリ】まずは友達から

第9章 【番外】この跡部は肉食(跡部)


友人の変な例文で漢字を覚えていると、廊下からキャアキャアと声がした。
何気なくそちらを見ると、移動教室なのか跡部が教科書を持ちながら歩いている。

ゆゆか「お、噂をすればじゃん」

めいこ「う"」

思わず顔をそらす。

ゆゆか「あーとーべーぶーちょー!」

めいこ「ちょちょちょちょ!」

笑顔で手を振る友人を慌てて引っ張って止める。
跡部はコチラに気がつくと、ツカツカと教室に入ってきた。
またキャアキャアと悲鳴が上がる。

跡部「和栗」

めいこ「うえ!?」

跡部「ルーズリーフ1枚持ってないか。さっき丁度切れたんだ」

めいこ「あ、えっとちょっと待ってください」

ワタワタと机から探して差し出した。

めいこ「はい」

跡部「ありがとよ、今度返す」

めいこ「いえ、別に...」

実は話す口実をつくっただけだったが、めいこは知らない。

跡部「なんだ、次は漢字テストか?」

ゆゆか「そうなんですよー、でもコイツ忘れてて」

めいこ「うぅ」

跡部「俺様の苗字はくれぐれも間違えんなよ。出来なければペナルティだ」

めいこ「えーっ!」

ゆゆか「よし!間違えとけ!」

めいこ「ちょっと!言ってることさっきと逆なんですけど?!」

漢字テストはというと、友人の変な例文と極度の緊張感のおかげで、ほぼ満点を取ったのでした。
でもペナルティって何だったんだろう?

__【第9章 【番外】この跡部は肉食(跡部)END】__
/ 235ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp