第4章 明日に備える(跡部/宍戸)
宍戸「ここはな、種類が豊富で安いんだよ。今週はセール中だからな」
めいこ「そうなんだ」
宍戸「で、どうすんだ、跡部と待ち合わせてるジムってのは何処にあんだ?」
めいこ「なんか、この隣にあるって...」
左隣を見ると、ガラス張りの立派なビルの建物。
入り口には...
「「Atobe sports gym...」」
と、看板が出ていた。
めいこ「間違いなくココですよね」
宍戸「間違いねーな」
めいこ「...もう驚かないよ、驚かないよあたしゃ」
宍戸「今呆然と口開けてたじゃねーかww」
めいこ「そういう先輩こそ!」
宍戸「いや、他んところにあるジムは知ってんだけどよ、まさかココにもあるとはよぉ。全然気づかなかったぜ」
めいこ「じゃあ場所も分かった事ですし、先に買い物済ませちゃいましょー!」
宍戸の腕を掴んで、ずんずんお店の中へ入っていくめいこ。
宍戸「お、おい、いいのか?」
めいこ「えー、だって難しい話聞いて疲れた後に、買い物とか嫌ですもん」
宍戸「じゃあせめて連絡しろよな、心配してるかもしんねーだろ」
めいこ「うーん...」
宍戸「もう無事着いたんだからからかわれねーだろ?」
めいこ「うーん...でも電話苦手...」
宍戸「なこと言ってねーでほら、がんばれよ。待っててやるから」
そう言いながら頭をポンポンされる。
めいこ「うー」
ちょっと勇気が出ためいこは、意を決して携帯電話を取り出す。
【ヴーッ!】
めいこ「わーっ!」
その直後、本人の方からかかってきた。
めいこ「もっもしもし!?」
跡部「ほぅ、今度は1コールで出たか。さては俺様の電話でも待ってたのか?」
めいこ「違いますー!今丁度電話しようと思ってたまたま開いてたんです!」
跡部「フッ、さては迷子か?」
めいこ「迷子じゃないもん!ちゃんと着いたもん!」
宍戸は口元を押さえて笑いを堪えていた。
跡部「そうか、なら褒めてやらねーとな。じゃ、3階に上がってこい」
めいこ「はいぶちょー!その前に買い物してから行ってもいいですか?」
跡部「あん?」
めいこ「だ、駄目ですか?他の人もう集まっちゃってます?」