第32章 【番外】皆に応援される夢(多数)
めいこ「ん…皆に、応援された…のに…ぶちょーにも、して欲しかったのに…」
跡部「ほう、その代わり、俺様は生身のめいこを応援してやれるんだぜ?」
めいこ「うん………うんちょっと何で脱ぐの?!」
いつの間にか上に覆いかぶさった跡部は、ジャージのファスナーを下ろし始めている。
跡部「応援だろうが」
めいこ「どどどどういう応援?!」
キーンコーンカーンコーン
部室内に、大きな放送が入った。
『最終下校時刻となりました。まだ残っている生徒は、速やかに帰りましょう』
「「………」」
めいこ「か、帰りましょっか?」
跡部「……」
ぶちょー、物凄く不満そうな顔である。
めいこ「ぶちょー?あの、おまたせしてサーセンした」
跡部「どうすんだ」
めいこ「え」
跡部「お前の寝ヨダレでヨレヨレの日誌をどうするつもりだ」
めいこ「えっ?!ヤダ、うそっ!恥ずっ!」
跡部「フッ、冗談だ」
跡部は上からどくと、身支度を始めた。
跡部「そうやって、疲れて寝るまで頑張ってるお前を、俺はいつも応援してるんだぜ。ありがとな」
めいこ「フェアッ…あ、あい」
真っ赤な顔を俯かせながら、めいこも身支度を始めた。
やっぱり、大好きな人からの応援は、とびきりであるし、努力が報われるようであるなと、思った。
【END】