第27章 【番外】節分したくば越えてみよ(氷帝レギュラー)
めいこ「さあ思いっきり投げてくれたまえ!」
練習が終わり、更衣室へ入ろうとするレギュラー人の前には、顔を真っ赤にさせて、鬼のコスプレをしためいこが立ちはだかっていた。
跡部「なっ!」
忍足「うわ、あかん」
芥川「かわいー!」
宍戸「おおおまっ!なんて格好してんだよ」
虎柄のミニワンピースに鬼の角。
手には棍棒と個包装の豆が沢山。
樺地には衝撃的過ぎて赤面を通り越して目眩がしていた。
めいこ「1度鬼やってみたかったんだよね!いっつも投げる方だったし」
日吉「あ、あんたが入り口塞いでちゃ鬼は外できないだろ」
心臓がバクバク言っている日吉だが、なるべくポーカーフェイスにツッコミを入れる。
めいこ「ははは!福は内をしたくばあたしの棍棒をよけてみよ!」
めいこが棍棒(やわらか素材)片手に決めポーズをすると、なんと背中がバッツリ開いているのを日吉は見てしまい、そのまま硬直した。
めいこ「うおー、やっぱこの格好で出ると寒いよー」
今度は腕をギュっと抱えると、おのずと谷間ができてしまい、たまたま見てしまった向日が「みそぉおお!」と謎の叫び声とともに倒れ込んでしまった。
忍足「ガクトォオ!...あ、あかん、この鬼強いで跡部」
跡部「く、樺地もやられてやがる」
滝「めいさん、俺ので悪いけど、これ貸すよ」
滝は自分の上着をめいこの肩にかけた。
めいこ「おお!ありがとう滝さん!...って鳳君、何でそんな遠いの」
鳳「おおお俺近くで見れないです」
めいこ「どゆこと?!」
鳳「というか離れないとめいさんに怪我させちゃうかもしれませんし」
めいこ「そんな全力で投げるつもりなの?!」
そこへもう一人のマネージャー、ゆゆかが大きなお盆を持って現れた。
ゆゆか「はいはーい、福は内成功した人はゆゆかちゃん特性、恵方巻きがありまーす。部費で落ちてまーす」
「「おおおおお」」
部活終わりの腹ヘリ男子には、金貨のように見えたのだった。
跡部「仕方ねぇ。なら、全力でいかせてもらうぜ。豆をよこしな」
めいこ「はい」
ワクワクしながら袋を渡すと、跡部は徐にラケットを取り出した。
めいこ「えちょっとまって?!」