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【テニプリ】まずは友達から

第25章 【過去】ミケニャンニャンの日にて(千石)


放課後、学校の最寄りからいくつか離れた駅。
めいこは土手下にあるストリートテニス場を、階段に座りながら眺めていた。
風に揺れる桜の枝先は、今か今かと花開くのを待っている。
来年は中2。
ゆゆかからテニス部のマネージャーを、一緒にやらないかと誘われていた。
来年先輩が抜けると1人になってしまうからなのだそうだ。

めいこ「どうしよっかなぁ」

でも迷っていた。
学校で大人気の、あのテニス部レギュラー陣にも顔を合わせる事になる。
確かに格好いいかもしれないが、皆ピリピリしていてめいこは少し苦手だった。

あと、楽しそうだけど大変そうだし。

そんな事をぼんやり考えていると、後方から女の子達の笑い声が聞こえてきた。

うんうん、真っ直ぐ帰る今の帰宅部でも、こんな感じで放課後充実してるんだよねー。

何を見るわけでもなく遠くの景色を眺めていると、一緒に居るらしい男の子が何か話し、シャランシャラン、ジャランジャラン、と派手な音を立てながら自分の後ろを走って通過していった。

「もしかして、めいこチャン?」

と思ったらあたしの背後で立ち止まって、声をかけられた。
聞き覚えのある声にハッとして振り返ると、そこにはスラッと白い制服を着た、オレンジ色のくせっ毛頭。

めいこ「えっ?!」

とはいえ予想外の人物を前に、素っ頓狂な声が出てしまった。

千石「あぁ〜!やっぱりー!めいこチャン久しぶりー!」

めいこ「ど、ども」

千石は先程の女の子達に、「バイバ〜イ♪またね〜♪」と手を振っている。
何人かは笑顔で手を振り、その内の何人かはめいこのことを睨んでから立ち去った。
冷や汗をかきながら、愛想笑いとともに会釈しておいた。

こええええ、先輩モテモテですやん。

千石「隣座ってもいいかな」

めいこ「あ、はい」

千石「いやぁ〜ホント偶然だねー!よくここ来るの?」

めいこ「いえ、何となく降りたことない駅の周り歩きたくなって」

千石「あー!あるよねーそういう時って」

めいこ「絶賛迷子中なので、今休憩してたとこです」

千石「迷子ぉ?!」

驚いた後に、千石は滅茶苦茶笑っている。

なんか、爆笑顔かわいいかも。
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