第14章 気分転換しましょう(跡部/不二)
さっきまで敵同士だったというのに、スポーツマン特有のものなのか、この人達だからなのか、お互い今観た映画の話で持ちきりだ。
そんな様子を1歩離れてみていると、後ろに引っ張られた。
日吉「和栗」
めいこ「ん?なにー?」
振り返ると、相変わらず無表情に近い顔があった。
日吉「悪かったな、気を使わせて」
思いがけない言葉に、めいこは目をパチクリさせた。
そんな表情をみた日吉は、他の人が見たら分からないくらい、ほんの少しだけ片方の広角を上げて笑った。
めいこ「ホラーチャージされてご機嫌なんだね?!」
日吉「は?」