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男子校の女王様。

第8章 待てば海路の日和あり


呼吸が苦しいほど、興奮してしまう。

口端を舐め、勃起した陰茎を蹠でシーツに押し付けた。

「うッ、あぁッ!あッ……!」

時雨先生は噛み殺した悲鳴を漏らす。

「御奉仕はやめないでくださいね」

「あッ、ん……っ!わ、わかっ、てる……悪い……!は、ぁ……ッ」

時雨先生は息を乱れさせながらも、わたしの足にキスを落とす。

舌で足の指をくすぐり、全体を優しく舐め回す。

柔らかく濡れた舌が足を這い回り、ぞくっとして、体温が上がる。

わたしの時雨先生をいたぶる時間が増える度に、足への愛撫が途切れ途切れになる。

それでもわたしの脚にちゅっちゅっと口付けながら、射精を我慢している時雨先生に身体が震えた。

「時雨先生……良いですよ、出しても」

時雨先生がびくっと肩を上向きに跳ねさせ、大きく身震いした。

蹠に鼓動が伝わる。

「ン、はぁっ……!あ、あっ!」

時雨先生は大量の精を吐き出し、果てた。

「あー……シーツ、汚れちゃいましたねー……」

「あ……悪、い……」

「いいえいいえ。こればっかりは時雨先生に綺麗にしてもらうわけにもいかないですしね、丁度いいし今から洗いましょっと」

白濁液が絡んだシーツを捲る。

「よかったー、シーツしか汚れてない……けど、その前に」

射精の余韻に酔いしれ、ひくつく逸物を触る。

持ち上げると、とろ、と精液が口から垂れた。

指で拭い取り、ティッシュに絡めつける。

竿をウエットティッシュで綺麗に拭き、貞操帯のケースを被せた。

「あぁ……」

わたしは南京錠に手をかける。

「それじゃあ、施錠しますね?」

手を回すと、カチャリと無機質な軽い音がして鍵が閉まった。

時雨先生の息が荒っぽくなる。

わたしは頬を熱くしながら、そっと囁いた。

「これで時雨先生は心身共にわたしのモノ……おもちゃです」

鍵を手にしながら、笑った。
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