第6章 魚心あれば水心
サヘルくんはふるふると震えた。
「いい匂い、します……っ」
「へえ、どんな匂いするんですか?」
わたしはサヘルくんを見つめた。
「あッ、えっと、女の人の、甘い匂いと、ちょっとだけ汗の臭い、してぇっ……んッ!ん、あっ……!」
サヘルくんはぴくぴくっと痙攣し、
「んうっ……!」
甘い声と共に白濁液を噴き出した。
「ん、ん……ぁ……い、イッちゃったあっ……」
サヘルくんは腰砕けに床にへたり込んだ。
まだ硬さの残る性器が射精の余韻でぴくぴくと脈打っている。
ぱっくりと開いた尿道口からとろりと零れる精液。
性器全体にぬるぬると絡みついている。
わたしはサヘルくんが握りしめているストッキングを取り上げ、
「あ……」
剥き出しになった切っ先に被せた。
「ふ、え……?」
サヘルくんは蕩けきった顔で不思議そうにわたしを見る。
わたしは亀頭をぴったりと包んだストッキングを、
「サヘルくんはいけない子ですね」
「ンぐぅうううッ!?」
シュッと動かした。