第37章 酒は詩を釣る色を釣る
腰を突き出したまま上半身を震わせれば、開いた孔が失ったモノを求めるようにヒクヒクと蠢く。
「あっ、あ……」
「うっ……ぁ」
衣服を整え、柔らかい床にうつ伏せる二人とへたり込む聖くんを見渡す。
「……今日は楽しかったです、ありがとうございました」
にこっと笑みを浮かべ、部屋を後にした。
✱
保健室のドアを開けると、時雨先生の丸まった背中が動く。
わたしを振り返り、口端から熱い吐息を洩らす。
上気した視線でゆっくりとわたしを捉え、ひくっと口角を持ち上げる。
「は……っ、遅かったじゃん……」
ごめんなさい、と微笑んで時雨先生の元まで歩く。
椅子を引き寄せて座り向かい合うと、時雨先生の下腹部を手で撫で上げた。