第37章 酒は詩を釣る色を釣る
中から取り出したのは男性器を模したディルドだが、通常の物とは違い両端が膨らんでいる。
左右に亀頭が付いた長尺の双頭ディルドに二人は顔を引き攣らせる。
聖くんが固唾を飲んで見つめる中、二人の目の前に差し出した。
「え……な、何それっ……」
「それ……ボク達に、使うんですか……」
サヘルくんの呟きに永夢くんが肩を跳ねさせる。
「嘘……っ」
「嘘じゃないですよ……サヘルくんの言う通りです、これは我慢出来なかった二人へのお仕置です」
二人が戸惑いを顕にわたしを見る。
「い……入れる、んですか……?」
「っ、う、そんなッ!そんなの、オレ……っ」
拘束された身体を僅かに捩り、言葉を洩らす。
緊張しきった二人の顔の間に双頭ディルドをやると、長細いそれの両端がでろりと垂れ落ちる。