第37章 酒は詩を釣る色を釣る
オレは唇を噛み締め、下半身を脈打たせる。
びゅく、びゅくとお腹の奥から熱いものが込み上げて、外へと勢いよく吐き出される。
「う……っ、く……」
「は……はぁ……」
聖ちんがびっくりした目でオレを見下ろす。
オレは荒っぽく息を吐きながら、下腹を震わせた。
自分の吐き出した体液がお腹を汚し、既に生温く変わり始めていて、頭が冷めていく。
生理的な不快感と後悔で溜息をつく。
「あー……最悪、なんだけどお……」
寝転がったまま、聖ちんを上目に睨む。
「……もういいでしょ、退いてよ聖ちん……」
聖ちんが正気に返ったかのようにびくっと肩を揺らす。
熱い息を吐きながら、ゆっくりと腰を上げた。
「わ、分かった……」
ぎこちなく上から退く姿を恨みがましく見ながら、紗都せんせーの事を考えないことが出来ない。
どうしようもない気持ちで胸が多い尽くされていく。
半泣きで笑みを作り、
「マジで最悪……」
唇の端から小さく零した。