第37章 酒は詩を釣る色を釣る
最後に聖くんの物も外し、わたしは口を開いた。
「お待たせしました、目を開けていいですよ」
そう言うと三人が目を開いて、
「紗都せんせッ……!?」
周囲の状況に気が付き顔色を変える。
聖くんがわたしをきっと睨む。
「なっ、なんだよッ!聞いてないぞ、なんで永夢達が……」
永夢くんは眉間に皺寄せ、ため息をつく。
そのまま聖くんを見、
「オレも聞いてないよ、なんで聖ちんと……」
目線を移動させる。
サヘルくんは永夢くんに視線を向けられると身体を強ばらせ、目を下に向ける。
隠したくても拘束具で隠せない自分の下半身を気にする様子で、
「い、一ノ瀬、サヘル、です……あ、の、紗都せんせい、これは……」
小さな声で言って赤面し、わたしを困惑したように上目に見つめる。