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男子校の女王様。

第36章 子の心親知らず


保健室に控えめなノックの音がして、わたしは思わず腰を上げる。

ドアがそーっと開き、覗いた顔にわたしは目を輝かせる。

「紗都せんせい、今、良いですか……?」

「サヘルくん!勿論良いですよ、今日は時間は大丈夫なんですか?」

「はい……」

わたしはにこっと笑って、

「座ってください」

サヘルくんを保健室に招き入れた。

向かい合って座り、話し始める。

「最近サヘルくんが来ないなあと思ってたんですよ」

「そ……そうなん、ですか……」

サヘルくんは膝に両手を置き、もじもじと俯く。
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