第35章 商人の嘘は神もお許し
「……二人で一緒にいってください」
わたしが言うが早いか、二人のモノがびくんびくんと跳ね、同時に絶頂に達する。
開いた鈴口から大量の精液が噴き上がった。
ほとばしった白濁がベッドに散らばり、白く染め上げていく。
二人は身体を弛緩させてベッドに身を任せる。
虚ろな視線のまま、恍惚としている。
「ふ……ふっ……」
「……あ……はあッ……」
だらしなく口端から涎を垂らしたり、四肢をぴくんと脈打たせる姿に情欲が満ちていく。
わたしは頬染め、そっと口を開いた。
「二人は今のわたしにとっての一番ですよ」
✱
「……丸木戸、丸木戸っ……」
肩を揺さぶられ、名前を呼ばれる。
段々と意識がハッキリしてきて、わたしは顔を上げた。
時雨先生と目が合い、周囲を確認し、胸を撫で下ろした。
いつもと変わらない保健室、目の前の時雨先生とわたしもしっかり白衣を着ている。
寝ぼけ眼を擦り、ふにゃふにゃと笑う。
「おはようございます……」
「……よく寝てたな、仕事中に。一応放課後だけど」