第32章 妬みはその身の仇
時雨先生の身体がびくびくと跳ね、両目が潤む。
「ふ、ううッ!」
拘束された手足を捩る時雨先生。
中心の陰茎もびくんびくんと激しくのたうち、ネバついた我慢汁がだらあっとあふれ出す。
「ん、ん!ん、おっ……!」
「わたしがこの人の何もかもを支配してるんだ、って思うとものすっごく、興奮します」
ぎゅ、と両手に力を込めて笑うと、
「ふううううう!あ!っぁ……!」
どくっ、どくっと白濁した体液が手のひらへと溢れ出した。
時雨先生が肩をふるふると上下する。
低く呻きなら、脱力した。
「んんんん……っふ、ぅ……」
「これからも隠し事はなしにしましょうね」
わたしは時雨先生に改めてそう告げ、ほほ笑んだ。
✱
わたしは時雨先生に両手を合わせた。
「隠し事はなしに、ということで……えっと、その、ごめんなさい、時雨先生からなんとしても聞き出そうと思って……コーヒーに睡眠薬を盛りました」
時雨先生は拘束具の取れた箇所を確認しながら、わたしに視線を投げた。
静かに呟く。
「うん……だろうな」
「あんまり怒ってないですね」