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男子校の女王様。

第29章 藪をつついて蛇を出す


「んッ、んッ、んん……っぅ」

サヘルくんの啜り泣くような声がわたしの身体にまとわりついてきて、

「は、ぁ……っ」

身悶えするような悦楽に襲われる。

抑え難い興奮、燃え上がる加虐心。

心臓がどくどくと高鳴り、激しく胸を打つ。

わたしはその何もかもを一笑に付して、

「……でも、それが好きなんですよね」

「うぅっ!?んん!」

サヘルくんの上着を捲った。

剥き出しになった線の細い上半身。

色白の肌が薄赤に染まった肉感的な姿が情欲を掻き立てる。

うっすらと汗ばんだ薄い胸板でぴんと主張する突起。

敏感そうにふるふるしている。

サヘルくんは目を逸らす。

「うッ……ぅう、く……」

浅い呼吸に合わせ、胸元は浮き沈みを繰り返す。

サヘルくんの躰は小刻みに震えている。

けなげに尖った乳首に指を触れさせると、

「んぁっ!ん!ン!」

大きく身を仰け反らせて喘いだ。

わたしはサヘルくんに触れた指先を軽く舐めて、微笑を浮かべた。

「……ギリギリまで焦らしてあげますから、ちゃんとわたしが満足するまで我慢してくださいね」

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