第4章 毒を食らわば皿まで
「あッ、ぁ……っ」
時雨先生は肩で息をし、フルフルと震える。
「痛いですか?」
耳元にふぅっと息を吹き掛け、耳朶を唇で挟んだ。
はむはむと唇を動かし、耳の際をゆっくりと舐める。
舌先をちろちろと動かすと、時雨先生は官能的に表情を歪めた。
「あッ……!あ、あぁ……んぁぁ……!」
掠れ気味の嬌声に、頭の中がぞくぞくする。
頭のてっぺんから付け根まで、その嬌声が、悲鳴が、嗚咽が身体をびりびりと揺らす。
わたしは首筋から口を離し、舌先でぺろりと肌を擽った。
「んっ、あぁ」
時雨先生は甘ったるい声をあげて悶える。
縛られた腕を揺すり、気持ち良さそうに身体を震わせる。
絶え間なく吐き出される甘い声。
下半身をむず痒そうに揺り動かし、息を上げながら腰を前後し始めた。
床に擦り付けるように、かくかくと身体を揺する。
わたしは胸を満遍なく撫で回し、
「ぅあっ……!」
固く主張する突起を探り当てた。
先端部分を指先で転がす。
時雨先生は嫌がるように身体を逸らし、顔を背ける。
背筋がぴくぴくと脈打っているのが分かり、ほくそ笑んだ。