第24章 産屋の風邪は一生つく
「紗都せんせー……ッ」
紗都せんせーの全部が欲しい、オレの全部を貰って欲しい。
愚にもつかない想いが込み上げて頭がぐらぐらする。
「はあッ……ぁ、あ」
その刹那的な快楽を夢中で追い求めるように竿を扱く。
うっすらと身体の表面に汗が滲む。
体内から熱い息を吐きながら、気持ち良さに身体を揺する。
紗都せんせー、紗都せんせー……。
顔を思い浮かべて、触れた時の感覚、触れられた瞬間の興奮を脳内に再生する。
紗都せんせーに嬲られる自分を妄想すると、自然と手が早まっていく。
横向きに体勢を変え、指先を内側に丸める。
「ぁっ、あ……」
手で作った輪っかを激しく上下に動かす。
身体が甘くて熱くて、何度も痺れる。
強弱を付けて、自分の好きなペースで好きなようにいじくる。
紗都せんせーが欲しい。
『永夢くん』
優しい声で呼んで欲しい。